Creators Worcation
in Sapporo
2021年12月27日

地方ならではのコミュニケーションとは?起業家・クリエイターがワーケーション先で仕事を作るために

2021年10月13日、札幌市ワーケーション事業“CurioCity”の第1回セミナー「北海道クリエイティブ宣言! クリエイターにとって魅力的な地域、北海道の未来を考える」が開催されました。

前半のセミナーでは活動拠点を地方に移す場合のポイントや、新しい場所で仕事を作る方法など、クリエイターにとって気になるトピックが話題に。

後半の交流会では、起業家・クリエイターにとって札幌はどのように活用できる場所なのか、具体的な意見交換が行われました。

札幌に興味がある方だけでなく、ワーケーションを検討している方や地方都市へのIターン・Uターンを考えている方も読んでいただけると嬉しいです。

ゲストは北海道で活躍する起業家のおふたり

セミナーのゲストはおふたり。

1人目は株式会社ノースアンビシャスの田中健人さん。北海道第一主義を掲げ、ニセコ町を舞台に持続可能なまちづくりの実現や、情報発信の支援・事業開発・採用支援など実施されています。

2人目は株式会社fuchiの小町谷健彦さん。地方創生のプレイヤーとしても活動しながら、厚真町を舞台に映画・映像製作を行っています。

地方だからこそのコミュニケーション

特に印象的だったのは「地方ならではのコミュニケーション」についてのお話です。

田中さんは「地方のコミュニケーションって高度ですよね。仕事じゃなくても会いに行きたくなるような関係の構築、それに繋がる丁寧な仕事が必要です。ちょっと寄れる、呼んでもらえるの繰り返しで仕事がうまれるので」と話してくださいました。

小町谷さんも田中さんに同意しつつ「入っていく側の孤独感というのは、札幌という大きな街でもあると思います。“どうせいなくなるんだろう”というイメージから逃げずに、どれだけ向きあえるかがポイントじゃないでしょうか」とのこと。

「行政との仕事ができれば、最初の一歩は踏み出しやすい」というのも話題になりました。ですが、人間的に仲良くなれるかどうかは、行政間の仕事も民間の仕事も同じこと。丁寧なコミュニケーションが重要だと、改めて感じることができました。

人との関わりの中でしか仕事はうまれない

また「最終的に札幌に残る理由は仕事を作れるかどうか」という話題もあがりました。ワーケーションというと既存の仕事を持ちこむイメージがありましたが、もし旅先で新規開拓ができたら起業家・クリエイターとしては嬉しい限りですよね。

ですが、誰もが新規案件を獲得できるわけではありません…。どのような起業家・クリエイターであれば、旅先でも仕事を獲得できるのでしょうか?

田中さんは「特殊技能があればひっぱりだこだと思います。実際、札幌には複数社から依頼が殺到していて、皆が順番待ちをしているクリエイターもいますから」と返答。

また、小町谷さんは「多岐にわたって活躍できる人も重宝されますよね。便利な要素を、点と点ではなくたくさん繋げられる方。あと、どれだけその地域にいる人に関心を持てるかも大切だと思います。結局、仕事がうまれるのは人と人の関わりの中ですからね」と続けました。

交流会​では幅広い年代・業種のクリエイター・起業家が意見交換

セミナー後の交流会​では、幅広い年代や業種のクリエイター・起業家が意見交換。

初対面であっても「イベントやっていましたね」「YouTube見ています」と反応をもらえている方や、意外なところで共通の知人を見つけている方もいました。

そんな、どこかで縁が繋がっている札幌の暖かさが、常に挑戦を重ねるクリエイター・起業家の後押しになっているのかもしれません。

緩やかな繋がりが生まれる「大人座」

会場は札幌中心部にある「大人座 Otonaza」。

普段はコワーキングカフェ&バーとして運営をされているので、美味しい珈琲の香りに包まれながらお仕事もできます。刺激的な人や仕事の種と出会えるかもしれません。

■詳細情報
・名称:大人座 Otonaza
・住所:北海道札幌市中央区南1条西1丁目3 板谷ビル 8階

・地図:

・営業時間:平日10:00〜24:00 土曜10:00〜22:00 日曜10:00〜18:00
・電話番号:011-206-1294
・公式サイトURL:https://www.otonaza.com