
ワーケーションをする利点は?「いいワーケーション」をするために必要なこと
札幌市ワーケーション事業“Curio City”第2回セミナー「札幌にクリエイター起業家が集まる場をつくるクリエイティブワーケーションのあり方とは?」が2021年10月17日に開催されました。
突然ですが、「いいワーケーション」と聞くとどんなものが思い浮かびますか?仕事環境が充実している、アクティビティも楽しめる、お仕事終わりにはご当地グルメが食べられるなど、いろいろなポイントが考えられますよね。
このイベントでは北海道をベースに活動するゲストの方々を中心に、いいワーケーションとはどういったものか言語化。起業家・クリエイターにとってのメリットなども含め、意見交換を行いました。
目次
ゲストは北海道への愛が溢れる起業家のおふたり
イベントゲストは株式会社POLAR SHORTCUT代表取締役の大久保徳彦さん。北海道の成長産業・ベンチャー支援を実施しています。自己紹介では「どこでも仕事ができる時代になっている。だからこそ、梅雨がなく夏でも涼しい、住環境が充実している北海道に住めば、より人生が充実するのでは?」と北海道への愛が溢れる提案をされていました。
続いて、株式会社トリプルワンCEOの伊藤翔太さん。 100年後に何を遺せるかをテーマに、未来の北海道をより良い土地にするため数々のプロジェクトを企画しています。大久保さんの自己紹介を受け、「ないものを作るクリエイティブな仕事こそ、作る環境が重要ですよね。北海道は可能性のある場所。世界中のアーティストが集まる場所にしたい」と語ってくださいました。
作業がしやすいだけでは「いいワーケーション」にはならない?
イベントの中で、最も会場の反応が大きかったのは「いいワーケーションとは?」という話題です。
この話題に対し、大久保さんは「いくら作業がしやすくても、人は寂しくなるものじゃないでしょうか? 単純な便利さだけで幸福度があがるかと言うと、そうではないと思うんです。ワーケーションを迎え入れる側はクリエイターのカテゴリーをしっかりと分けて欲しいものを提供。さらに受け皿となるコミュニティの用意も必要だと考えています」と答えていました。
加えて、伊藤さんは「ワーケーションを実施する側のゴール設定も重要」だと指摘。「いくらその場所が気に入っても、現状、他の地域で生活をしている人がすぐに移住するのは難しいんじゃないかと思います。まずは関係人口を増やすと言うか、緩やかな関係を構築するのも大切じゃないかなって」とコメントされました。
ワーケーションから化学反応を生む
ワーケーションのメリットについてのお話も印象深かったです。
大久保さんは、ついこの間もワーケーションに行ってきたという体験談を交えつつ、「自分の人生への投資としてワーケーションをするのもいいと思うんです」提案。
これに伊藤さんも同意し、「自分のキャパシティを広げるために、今までの自分が進化するような環境に身を置くと言うか」とコメント。RPGゲームのジョブチェンジみたいな勢いで、ワーケーションをするのはどうかという話になりました。
伊藤さんは「起業家は同じようなバックグラウンドを持って、同じような価値観で動いている社内の人だけとコミュニケーションをとっていることも多々ありますからね。でも、ワーケーションに参加すれば自分とは違う起業家やクリエイターと出会えます。新しい価値観を取り入れる方法として役立ちますね」と話してくださいました。
ワーケーションで自分のキャパシティを広げよう
イベントにはワーケーション中の参加者も多く、後半の交流会は「いいワーケーションとは?」という話題で盛り上がりました。
また、初めて出会う起業家・クリエイターが自分が取り組んでいるプロジェクトを紹介するうちに、「ここを変えたらいいんじゃないか」といった具体的なやりとりが行われているのも印象的でした。
旅の醍醐味は人それぞれ。ですが、ワーケーションでの出会いは起業家・クリエイターにとって大きな経験になると再確認できました。
出会いがループする場所「poool -Espresso&Work-」
「個性がプールされ、出会いがループする」がコンセプトのワーキングカフェ「poool -Espresso&Work-」。壁いっぱいにアートが飾られるお洒落な店内は、ひとりでの作業にもミーティングにもぴったり。お仕事の合間にはバリスタが1杯1杯淹れるこだわりのコーヒーがおすすめです。
■詳細情報
・名称:poool -Espresso&Work-
・住所:北海道札幌市中央区北2条西3丁目1−29 タケサトビル 1F
・地図:
・営業時間:8:00~22:00
・定休日:無休
・公式サイトURL:https://www.instagram.com/pooolpooolpoool